内閣

今日内閣の組閣リストが決まりました。なんと、ロッキード事件の有罪判決を受けた、佐藤孝行がリストに入っているではありませんか!

しかも、記者会見で事件で有罪を受けているのに大臣になることについてどう思うか、という質問に、不快な表情を隠さず、「その件はもうかたがついている」みたいなことを言ったらしいです。実際、写真でもかなり不機嫌そう...。

この人、第二審で有罪判決を受けて結局上告しなかったのですね。つまり、罪を認めたことになります。しかし、「第二審での判決はおかしい」などと文句を言っていたらしい...。

そういう人を大臣にしてしまう今の日本の政治は、どうなっているのでしょうか?もちろん、橋本総理は大臣にはしたくなかったようですが、どうやら「派閥の論理」というやつで、決まってしまったらしいです。

さらに悪いことに、彼が大臣になることを聞いた有力な自民党議員は「何年も据え置かれていて大臣になれなかったんだから、いいじゃないか」とか、「もう選挙の禊ぎもすんだ」とか、ばかげたことを平気なことで言う。収賄をするような人間を大臣に据えて、それでまともな政治運営ができるのでしょうか?しかも、彼らの考えは「大臣は器量ではなく、年功序列」という、昔からの論理なのです。何年も前に大臣になれるはずの人間だから、今回大臣になれて当然だ、と考えているのです。

今の政治家たちの価値観、絶対おかしいと思うのですが、なぜそれでも当選するのでしょう?結局政治家だけが悪いのではなく、それを当選させた、選挙民が愚民だ、ということなんでしょう。確かに、政治家たちの力によってその町の状況が一変するのはわかりますが、今はもう橋や道路を作ってくれる政治家を選ぶ時期ではないでしょう。もっとマクロな視点を持って、日本の舵取りをしていかなければならないはず。

政治家を変える前に、国民の政治に対する考えを変えなきゃ、日本はだめになっていくのだろうな...。