最近毎朝のように、駅で「****です、おはようございます!」と声を張り上げている20代後半の青年がいます。今は選挙の前ではないからか、名前をとにかく連呼しています。これを聞くと、すごく悲しくなってきます。こういうことをしないと日本では選挙に勝つことができないんだなぁ、ということを感じるから。
本当ならこんな風に名前を連呼なんかしなくても、本当に良い政策、見識を持っていればそれなりの評価が与えられてしかるべきなのに、日本の場合はまず名前を覚えてもらわないと、政策なんて2のつぎ3のつぎ。朝っぱらから駅でたっている時間があるのなら、他にもっとやれることがあるのだろうに、といつも思ってしまいます。
とはいえ、そういう"システム"にしているのは単に制度上の問題ではなくて、他ならぬ有権者の意識。これが旧態依然というか、全然変わっていないから、"サンバン"を持たない立候補者は彼のように名前をまず覚えてもらうしかない。悲しいですよね。
そして、どれだけマスコミに指弾されようと、判決で黒といわれようと、選挙に出れば当選し、「禊ぎは済んだ」とのたまうどうしようもない政治家たちを当選させているのも、他ならぬ有権者。有権者の意識が変わらない限り日本は変わらないし、政治家が悪いのは、その悪い政治家を選んでいる国民もまたしかり、だから。どうにかしなければ行けないのは制度ではなくて、"意識"だと僕は思います。