周りの、他の会社に行った同期や社内の同期は、みんな自分の今の仕事が精一杯で、他の勉強をする余裕がない、という人が多いです。
で、「今の仕事で手一杯だ」とよく言われるのですが、そういう人って、一生「手一杯」な状態でいくんじゃないかな、とよく思います。
確かに今の仕事に100%自分の持っている能力、資源を使うということ自体、悪いことではないでしょう。仕事はきちんとやらないといけないから。だけど、会社から帰っても今抱えている仕事のことしか勉強していない、他の勉強するくらいなら今の仕事に時間を割り当てたい、というやり方では、部署や仕事が変わるたびに、同じ事の繰り返しで、ずっと「手一杯」状態じゃないでしょうか。
僕は上記のやり方を銀行預金だと思っています。安心確実、リスクが少ない代わりにリターンも少ない。僕自身は、今の仕事80%、将来のための自己研鑽に20%を使うように心がけています。たとえば将来CTIからDBを扱う部門に移るかもしれない。だから、今のウチからDBの勉強をしておこう、という感じです。
その結果、DB扱う仕事に本当に就けばリターンは大きいです。が、OS部門に移ったとしたらリスクも大きい。でも、20%費やして勉強していることは、どこかで自分の役に立つことだと思っています。無意味な勉強、なんてなかなか無いと思うのです。
さらに、今の仕事が大変でも、なんとか20%の余裕を作り出すのも、自己管理能力を磨く一つの手段。今の仕事が忙しい、といえば確かに周りの人間はわかってくれるだろうし、自分でもその言い訳で自分自身を納得させることが出来るかもしれない。でも、僕はそれは「甘え」だと思うのです。
忙しいからこそ、そういうそぶりを見せないでがんばる、そういう生き方をしたいし、なにより忙しい中で時間を作って今の仕事以外に時間を費やすことによって、自分自身を高めていける。僕は仕事自身よりも、仕事を通じて自分自身を磨くことに重点を置いているので、そういう考え方になるので、人それぞれだと思いますが。ただ、これは友人の誕生日にも贈った言葉で、自分自身常に忘れないようにしていることなのだけど、「10年後、20年後の自分が後悔しない生き方をするように、今の選択を考える」というのが大事。どんな生き方をしても良いし、100%の力を今の仕事に割り当てても良い。それが、未来の自分が後悔しないのなら、という条件付きでね。当たり前のようだけど、実践していくのは難しいです。
なんでそういう考え方を持っているかというと、恥ずかしながらウチの母親が昔から「若いウチに勉強しておけば良かった。そうすればもう少し楽な生き方が出来たのに...」と愚痴をこぼしているのを見て育っているから。僕は将来後悔したくない。だから、苦しくてもつらくても、努力することを惜しみたくない。本当に大切な人間とのつながりを保つためなら、時間とお金をかけるし、そうでない人とならある程度の割り切りを持って接する。そういう生き方をしているのです。
このお話は長くなりそうなので、また気が向いたときに書きます。