今日たまたまテレビで、ジャパニメーションのことをやっていました。デジタル技術大流行で、FFもフルモーションCGでアニメになるそうな。
その中で珍しく全くデジタル技術を使わずにアニメを作った新人監督がいました。名前を聞き逃してしまったのだけど、その人がインタビューに答えて曰く、「既存の技術でもひけを取らないモノを作れる自信があるし、それになにより中身が一番大事だから、そこに力を入れています」というようなことを言っていました。
この人はすばらしいと思いました。物事の本質をわかっていて、かつちゃんと実践している。中身が大事だって、わかっている人は少なくないです。でも、それを生きていく上でちゃんと実行している人って、なかなかいない。そういう意味で、その監督さんはすごいなぁ、と思います。
別にアニメに限らず、なんでもそう。たとえば僕が属している情報通信業界でも。やれERPだ、SCMだなんて言って、それを導入すること=良いこと、のようになっている部分が少なからずあって、結局巨額の投資の割にはリターンが少ないという結果になっている。
本当なら、キャッシュを生み出すために業務改革、全体最適化を行う必要があって、そのための手段としてERPやSCMがあるわけです。でも、同業他社が導入したから、ウチもERPを入れないと競争優位に立てなくなる、とかそういうことで導入したりすることもある。おかしな話ですよね。それじゃ導入コストに見合うリターンがきちんと得られないと思うのだけど。
Webでもそう。僕は今でもコンテンツが大事、複数のコンテンツから生まれる「コンテクスト」が大事だと思っています。だから、見栄えは良くないし、派手な技術も何も使っていないです。でも、コンテンツは結構力を入れているし、それを見に来てくれる人が結構な数いるわけで、自分の方針は間違っていないなぁ、と思っているわけです。ということで、いつもいつも僕のWebを見てくれるみなさんに感謝感謝です(と、そういうオチに持っていく...)。