GW前後に読んだ本を書き上げておきます。
暁の寺 三島由紀夫
「豊饒の海」シリーズの3作目。ということは知らず、単にタイのワット・アルンというお寺をモチーフに書かれた本だということで、タイ入り3日前に急遽買ってきて読み始めました。
結局タイに行って3日目でようやく読み終えたんだけど、とにかくボリュームがあって、かつ内容がかなり濃いです。内容をひどくシンプルに書けば、老齢弁護士が、刺激を求めて公園でのぞきをしたり、自分の別荘にのぞき穴をつけて友人の性交をのぞいたりするが、最終的に彼が恋したタイのプリンセスの痴態をのぞいたらなんとレズだった、というもの。三島らしい、といえばらしいモノですね。
ただ、そこに老齢弁護士を通して、輪廻転生というものを宗教的及び哲学的に語らせて、なんとか止揚させようともがいていて、読んでいて理解できない箇所が。
この本は三島が自決する半年前に書かれたそうです。それだけに、すでに彼はこの小説を書いている間に自決を思っていただろうしその思想的な高ぶりが反映されているようです。
それにしても、この「豊饒の海」、全部で4部作なんだけど、ちゃんと最初から読まないと理解できないですね(^^;。結局1部から読むハメになりそうです。
アップル・コンフィデンシャル オーエン・W・リンツメイヤー
アップル・コンピューターの20年の歴史を、非常に細かく追っていった本。今まで表に出なかった話なども満載で、おもしろいのが、非常に客観的に書かれている点。あくまでもコンピュータ関連の記者であるオーエン氏が、様々な取材や他人が書いた記事を元に構成しているため、そのように書かれているのでしょう。かなり読み応えがあっておもしろいです。Macファンでなくてもおすすめ。
これを英語で言えますか? 講談社インターナショナル編
最近売れまくっている本。日常的に割と使われる、だけど英語でどうやって言えばいいのかわからない事例を多数満載。一読の価値ありです。