今週は割と余裕のある週末。ということで朝から元気にお掃除してみたりしてみました。
で、読んだ本の整理。
チチンプイプイ 宮部みゆき・室井滋
宮部みゆき・室井滋の対談集。雑誌の企画であったのが最初で、それ以来何度か対談したモノをまとめたモノ。結構波長が合っているようで、読んでいてそれがわかります。暇つぶしには良い本です。
火車 宮部みゆき
最後の最後まで、陰の主人公とも言うべき女性が出てこず、その彼女を主人公が丹念に追っていく、というスタイルを取っていて、結構読んでいてもどかしいのだけど、残酷でありながらもなぜか清涼感があるエンディング。おすすめ。
鳩笛草 宮部みゆき
三編の中編をまとめたもの。この本の中の「朽ちていくまで」という中編に出てくる青木淳子という女性こそ、「クロスファイア」の主人公です。これも「火車」同様、ほとんど青木淳子は出てこない。面白いスタイルの書かれ方をしています。
それ以外の二編も、超能力を持った女性を主人公にした物語。でもその能力はあくまでも主役なのではなくて、主人公のキャラクター設定の一つ(重要だけど)でしかないところが、宮部みゆきらしい書き方。
黄金の石橋 内田康夫
テレビの「浅見光彦」シリーズで浅見光彦を演じていた、榎木孝明が浅見光彦に自分の母親への不振な電話について調査を依頼する、というところから始まって、鹿児島を舞台に展開するお馴染みの旅情ストーリー。
この本のテレビ化で、榎木孝明は浅見光彦を卒業、ということらしい。テレビ版は見逃してしまったけど、辰已琢郎よりは浅見光彦のイメージに近かったのでちょっと残念。