自宅でひきこもり。いろいろやることが溜まっていたので。
久し振りに読書の成果を。
日本経済の生産性分析 中島隆信
日本経済、とくにホワイトカラーの生産性について、理論及び過去のデータを用いたサンプルまで載せてあります。結構難解ですが、しかるべき方法を使えばホワイトカラーの生産性もかなりの精度で計ることが出来る、という意味では画期的な論文だと思います。
市場対国家 下 ダニエル・ヤーギン/ジョゼフ・スタニスロー著
ようやく下巻も読み終わりました。結局のトコロ、市場対国家、というその役割の比率は、時代時代によって変化するモノであり、どちらかが正しい、というわけではありません。
現在多くの国では、政府の役割は小さく、市場に任せる部分が大きくなってはいますが、最終的に市場に本当に任せて良いのか、というところはやはり「市場に対する信頼感」が生まれるかどうか、にかかっているのでしょう。そういう意味では、まだまだ信頼感は足りないかな、と思います。
巨象も踊る ルイス・ガースナー著
IBMの元CEOによる、IBM生活を総括した本。そこに描かれているIBMの姿、そしてそれをどう変革していったかという、いわばチェンジリーダーとしての役割は非常にためになります。読みやすいし、電車のお供におすすめです。
ユンソナの韓国にオレオ ユンソナ
日本で活躍している韓国人女優、ユンソナによる、韓国の紹介本です。ビビアン・スーの「I Love Taiwan」と同じような系統ですね。
猟奇的な彼女 キム・ホシク著 (根本理恵訳)
大ヒットした映画の原作。元々はパソコン通信で始まった、小さな過去の思い出とのこと。それがあっという間に人気コーナーになり、とうとう単行本化、そして映画化されたとのこと。
日本でもそういうサイト、ありますね。「わが妻との闘争」とか。そういう感じです。
映画との違いは、最後、二人は離ればなれになったまま終わってしまうところ。これは映画の監督が、「二人を再会させたい」という願いがあって、脚本を追加したとのこと。
この本の場合、映画を先か本を先か、と悩む必要はなさそうです。どちらも相互補完的というか。分厚いワリにはとても読みやすいので、これまたおすすめです。