脱東京

今年の紅白には倉木麻衣・愛内里菜がそろって初出場。二人とも同じレコード会社、GIZA Recordsの所属です。

GIZAは最近非常にがんばっていて、関西初のレーベルとして全国レベルで売れているアーティストを生み出しています。さらにここはCD/DVDのみならず、雑誌を創刊したり、常設のライブハウスを造って所属しているアーティストに場を与えたりと、戦略的に動いています。

他にも矢井田瞳やaikoのように、関西出身であることを普通に、というか誇らしげにしているアーティストが多くなっている気がします。特に女性。一昔前は、全国的に売れるに言葉を矯正している人が多かったのに。

音楽だけじゃなく、最近は関西が、というか東京以外の地域が、独自性を出してがんばっている気がします。それは今までのような「東京的」な便利さや豊かさ、ではなく、その地域に昔からある伝統や習慣を上手く生かした、独自性。

東京は大きすぎだし、歴史が浅く深みがありません。場所は江戸の上にあるわけだけど、実際には明治政府が「江戸=徳川幕府」として、江戸の文化・伝統をすてて、自分たちで新たな街を作ったわけで。スクラッチで始める、というのがある意味東京文化、なのかもしれません。そう言う意味では「消費」という点で見れば非常に面白い街だけど、それ以外は、動きが速すぎてついていくのが大変。

...、って考えるようになったのは、成長したせいか、若さを失いつつあるせいか(^^;。