漫画業界の生き残り手法

久しぶりに一人会社に居残りです。なのでつらつらと書いてみます。

ずーっと前から書こうと思っていて書けなかったネタ。僕は小学校の時から週刊少年マガジンを愛読しているのですが、その頃から読んでいた漫画「コータローまかりとおる」が、昨年、週刊少年マガジンでの連載を終えました。

で、どうなったかというと、舞台の場を「マガジンSPECIAL」という、新しい月刊誌に移して、月イチで連載されているのです。

最初は毎週読めなくなるのは残念だったのですが、その後「ガチャ×2」「ぱすてる」など、いくつかの漫画が同様に「マガジンSPECIAL」に移っていきました。

よく考えるとこれは上手い売り方だな、と感心しました。漫画家にとっては、毎週連載、というのはページ数の少ない1話の中で起承転結を毎回書かなければいけない。それが月刊誌なら締切も余裕があるし、ページ数も多くなります。

また雑誌社から見れば、実績のある漫画家・漫画を掲載している、というのは新規立ち上げ雑誌を読んでもらうためには上手い手法です。

漫画雑誌というのは新しい読者を得るのが非常に難しいと思うんです。なかなか読んだことのない漫画雑誌を手に取ろうとは思わない。せいぜい、喫茶店や床屋で待ち時間の間に、暇つぶしがてら見るくらい。

しかし、一度読み始めて、気に入った漫画が一つでもあると、中毒的に読み続けるパターンが多い、というのもまた真実。

という点から考えると、週刊誌から連載中の漫画を引っこ抜いて月刊誌に移植する、というのは、ドラスティックだけど非常に効果的な方法ではないかと思います。

漫画業界もいろいろ考えますね。