ITmedia エンタープライズ：SAPがPeopleSoftのサポート企業を買収、移行プログラム提供
我らがPeopleSoftを利用している企業に対して、SAP・R3への移行プログラムを提供するとのこと。
Oracleに買収された以上、今後のサポート・バージョンアップに対して顧客は不安に思うでしょう。そこを突いて移行プログラムを用意して自社製品への乗り換えアップグレードを促すと。一般消費者向けとしては、「他社製品からのアップグレード」というのはよく聞く話ですが、エンタープライズ製品でもその手法を用いるのはなかなか大胆ですね。
というのも、移行プログラムでどの程度移行を保証できるのか未知数だから。欧米ならまだカスタマイズ・アドオン開発を最小限でPeopleSoftを導入しているから、移行プログラムは価値があるかもしれません。
でも日本の場合、必要以上にカスタマイズ・アドオン開発を行う傾向が強いので、移行プログラムどころか、PeopleSoft自体のバージョンアップですら、実施が難しいと言われているので、日本では移行プログラムはあまり売れないかもしれないですね。
元SAP社員
SAPがPeopleSoftの乗り換えキャンペーンを実施するのは、今回が初めてではありません。
数年前から実施しており、公表をしていなかっただけです。今回は、買収されることが決まったので、公表したのでしょう。