ワーナー、CCCDの生産を終了。2004年12月以降の新譜を通常CDに
ようやく、悪名高きCDコピーガードであるCCCDが、終焉を迎えようとしています。
既に業界先駆けであったavexもCCCD生産中止の方向だし、SMEも同様のコメントを発表しています。
そもそも『Copy Control Compact Disc』というのは『CD』の規格書であるOrange Bookにも準拠しておらず、CDではないわけです。各CCCDのジャケットにも『Compact Dick』を意味するマークは付いていません。
確かにNetに流れる違法コピーや、簡単にCD-R等にコピーがとれる今のような環境では、カジュアルコピーが増え、レコード会社の収益を圧迫する、というのは筋の通った考えではあります。
コピーするのに手間暇お金といった「コスト」がかかるのならば、「コピー可能」であっても実際にコピーする人口は少ないはず。だけど技術革新によりコピーコストが著しく低減した今、確かに小学生でも気軽にコピー出来てしまい、実際にしている現実があると、レコード会社としては何らかの防衛策が必要でしょう。
でも、日本では私的複製が認められているのに、それも含めて一律不可になるようなガードをかけるというのはいかがなものでしょう。さらにOrange Book非準拠のため、再生できないCDプレーヤーがあったり、Windows用の再生ファイルは入っているけどMac用が入っていないなど、購入者に不平等な製品となってしまいました。同じお金出しているのに、買ってみたら自宅のCDプレーヤー/Macで再生できず、というのはかなり問題だと思っていました。
まぁそれ以外にも物理的にコピーガードかけているため、CDプレーヤーによっては初期読み込み時のトラッキングで、読み取り面を数往復しないと正しく読めなくて、音が鳴るまで時間がかかったり、CDプレーヤー自体に必要以上に負荷がかかったりと、良いことありませんでした。
良いコンテンツなら消費者はお金を出すはず、と思うけど、なかなか難しいのかも。僕自身、良いモノは必ず買いますが…。再販制度のため、日本ではCDはそれなりに高いしねぇ。