ジョゼと虎と魚たち

--ジョゼと虎と魚たち--

池脇千鶴主演、かつ大胆なラブシーン、と聞けば観ずにはいられません。思わず特典ディスク付きのDVDで買ってしまいました(笑)

しかーし、正直妻夫木君を期待していなかったので、買ってから半年近くほったらかしでした。ようやく今日、観てみたのだけど…。

これがめっちゃ良かった。とてもリアリティがあって、ピュアで。何処にでもあるような話ではないけど、池脇千鶴演ずるジョゼの気持ちも、妻夫木君演ずる恒夫の気持ちもわかるわかる!という感じでした。

ジョゼが「一生ココにいてな」と恒夫に頼みながらも、実際には一生一緒にいれることはない、とわかっていて、それでも今一緒に入れて幸せであればそれが過ぎさった後また一人で生きていく、生きていけると思っている。その気持ちがまた切ない。

恒夫は恒夫でジョゼを支えきれずに逃げ出すけど、でもやっぱり好きという気持ちが消え去ったわけでもなく、逃げ出す自分への自責の念もあって。

興行収入は低いかもしれないけど、良質の映画だと思います。もっともっといろんな人に観て欲しい一本です。