松下幸之助翁が100億円とも言われる資財を投入して創り上げた「政治家養成学校」。それが松下政経塾。僕が住んでいる茅ヶ崎市に、それはあるのでした。
僕も高校の頃は松下政経塾に憧れていた(正確に言うと政治家になるためのショートカットとして有望、と思っていた)のですが、立ち上がってから約30年近くの歴史の中で、松下政経塾の存在意義が、この本の中で問われています。
この本によれば、日本の行く末を嘆き、「経営の神様」の視点からの政治への進出を考えた松下幸之助。しかし没後の政経塾は迷走を極めていたようです。現在国政でも地方でも、政経塾出身者のプレセンスが非常に高まっているように思えますが、その実体は塾卒でも一枚岩どころかまとまりが無く、単に政治家志望者によるショートカットでしかないような感じを受けます。かつての早稲田大学雄弁会のように。
著者はかなり厳しい見方をしていますが、きっとそれは期待の裏返し。政経塾が有るべき姿を模索し、結束力を持ち、日本を変えていって欲しい。松下幸之助がそう望んだように。著者もそう思っているように感じました。
げんごろ
そういや、僕の中高時代の同級生友達(女)が
大学時代から政経塾に入って、地元の県会議員してるよ。
たしか京大だったかな。
親や血縁の地盤とかなくても、
政経塾つながりで
他のひとのそれを引き継げるっていうメリットは
あるようでしたが。
というか、こーじが
高校の頃に松下政経塾に憧れていたというのは
ちょっと驚き。
こーじ
いわゆる「三バン」がない、と言うやつですね。確かに、政経塾の利点はそこにあるわけです。
僕も三バンがないので、憧れたわけ。政治家になってこの世を牛耳るのが夢なので。
あ、今でも抱いてますよ、その夢(笑)