跡部さんの、「JR西日本バッシング」というエントリは正鵠を得ていると思いました。
9日に僕も若干書きましたが、その後いろいろ思うところがありました。
JR西日本の事後対応、特に調査初期段階で自社に有利な情報を先だししたり、オーバーランの距離を偽ったり、という点に関しては前に書いたとおり。
しかし、事故車両に乗り合わせたJR西日本社員が現場救助せずに出社し、勤務に就いたり、プライベートでの飲み会などをあげつらってボコボコ叩くのはいかがなものかと。
今回の大惨事に際し、確かに気持ちの上では、誰もがJR西日本の社員総出で救助や調査にあたって欲しい・あたりたいと思うでしょう。でも、現実に社員さんたちが総出でそちらにあたったら、他の列車の運行はどうなるのでしょう?
痛ましい事故が起こり、救助活動をしなければならないとはいえ、平行して日常業務も粛々と進めなければいけません。でなければ他の利用者へ迷惑をかけてしまいます。そんなジレンマを抱えてがんばっているJR西日本の社員の方々の気持ちに気付いてあげるべきではないでしょうか。
企業体質は改善されるべきだし、経営者の更迭も必要でしょう。でもJR西日本やその関係者を悪役に仕立て上げたからといって事故が帳消しになるわけでもないし、揚げ足とってもしょうがないです。マスコミにはもっと冷静に報道して欲しいです。
まぁ、受け手が冷静になれば、いいわけなんですが、それはやはり難しいかなと。