Amazon.co.jp：模倣犯〈4〉新潮文庫: 本
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とうとう読み終わりました！ネタバレになるからあまり内容は書かないけど、とにかく最後まで惹きつけられました。絶対おすすめです。
連載期間5年、新刊で出るまでの修正加筆に2年、というのも肯けます。さらに言えば、ここ数年時代物ばかり書いている理由も分かります。現代物はこちらだけで手一杯だったのでしょう。
本当に面白いのだけど、1つだけ気になった点が。昔高杉良の小説についても同じ感想を持ったのだけど、登場人物の言葉遣いが気になります。20代の若者にしてはあまり使われない言葉や言い回しを使うところ。これは宮部みゆきにかぎらず、著者の限界なんでしょうね、自分が知見している以上の言葉遣いは、登場人物をして語らせることが出来ないというのは。
同世代の読者ならばそれでもOKなんだろうけど、幅広い層に読まれると、ここは不自然さが目立ってしまう気がします。これを乗り越えるには、やはりいろんな世代と常に交流を深めていく、とか、若者向けのテレビ・ラジオをマメに試聴する、ってことしか無いんでしょうね。