Amazon.co.jp:ワイルド・スワン〈上〉講談社文庫: 本
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ユン・チアン著の、女3代の人生という視点から、戦前の満州から文革後までの中国を記述した、ベストセラー。文庫本になっていたのに気がつかず、ようやく最近読み終えました。
著者の祖母、そして母親の歴史、視点を取りながらも、客観的にこの時代を描いているのは見事だと思います。そして「中日」戦争後の中国について、知らないことだらけで非常に新鮮でした。特に文化大革命時代は驚き。全編を通して言えるのは、戦後の中国は共産主義というよりは毛沢東独裁主義であった、ということ。これは北朝鮮へも影響大ですね。
この凄まじい時代をたくましく生き抜いた著者の家族。彼らは確かに共産党の高級幹部であり、かなり恵まれた方でもあったのだろうけど、それでも大変な時代を、よくぞ耐えられたなと思います。
全3巻だから結構ボリュームありますが、中国に興味を持っている人には必見です。
しゅん
そう!この本の文化大革命時代は相当インパクトありました。学校から飛び降りる同級生のシーンなど小さな一節が脳裏に残って離れないです。中国は基本的に大好きな国なのですが、この時代にだけは生まれなくて良かったと思いましたー
こーじ
しゅんさん
この本読んでましたか。ちなみに最近彼女の最新作『マオ』が出版されてますよ。
実は僕は先にこちらを買ったけど、『ワイルド・スワン』を読まないと、と思って急いで文庫本を取りそろえた次第です。