『ロウアーミドルの衝撃』読了

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MtomoのTAROさんのblogでも取り上げられていましたが、僕も読んでみました。『下流社会』と合わせて読んでみると面白いです。『下流社会』では社会行動学的な見方なわけですが、こちらはより経済的・政治的な見方。

今後の日本が年収600万以下のロウアーミドルクラス、300万以下のロウアークラスが日本の人口のの8割をしめる可能性が高いことを前提に、これらの階層の人々をどう動機づけて上を目指すようにし向けるか、という視点ではなく、この階層であっても生活の質を向上させることは可能であり、そのための方策はこうだ!と明快に示してくれています。

また読者にイメージの湧きやすいラベルの付け方(なんちゃって自由が丘、とか)をしていて、読みやすく理解しやすいです。非常にオススメ。

TAROさんが、著者はアメリカでは非常に著名なのに日本では好き嫌いがはっきり分かれる、と書いていますが、確かに僕の周りでも好き嫌いがはっきり分かれますね。また先月のFORTUNEの記事中、著者の名前が注釈無しで出ていたので、アメリカで有名だというのも肯けます(無名の日本人ならどんな人なのか注釈無しには書かれないハズ)。