香港を舞台にした小説、ということでan-anさんが紹介していた本です。思わず手が伸びてしまいました。1989年に起こった迷子付き香港ツアー。そこから15年後、1人の若者がその迷子を探して東京−香港−バンコクと訪ね歩く。一種の都市伝説をモチーフにした小説です。
返還前の、魔都香港の雰囲気を漂わせる文体、中々すてきです。が、いろいろ複線張ってる割には使い切らずに中途半端で終わっているのが少々残念。
今、魔都と言えば上海。もともと1920年代の上海も魔都と呼ばれていましたが、80年代の香港はまさしく魔都というイメージ。そこと現代の平和な香港をうまくミックスして舞台にしているのは面白いアイディアなんじゃないでしょうか。さらっと読めるので、電車のお供には良いかと思います。
やっぱり読んでてまた行きたくなっちゃったけど(笑)
an-an
TBありがとうございました。
視点が珍しい小説だったので取り上げてみました。
魔都としての描写がもっとたくさんあれば(香港ファンとしては)満足だったのになぁ・・・
という感もありますが,廟街の夜市を徘徊したくなったという点では一応合格点かな,
と思います。やっぱり行きたくなりますよね(笑)
こーじ
>an-anさん
視点が面白いですよね。どう繋がるのか、途中まで分かりませんでした。
行きたくなる、というのはやっぱり大きなポイントですね(笑)