『九龍城の闇』読了

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

先週末、香港へ行く前までに読まねば、と電車の中で超特急で読んだ長編サスペンス小説。アメリカでの殺人事件の鍵が香港の九龍城の中にある、ということで、殺された弁護士の兄である白人男性と、署内で疎まれていた黒人女性警官のペアで香港へ乗り込んでいく、という、読んでると夢中になって気がつかないけどよく考えるとかなり突飛なお話です(笑)

またこの物語は1998年を舞台にしていますが、1993年に取り壊された九龍城がまだ残っている設定です。

アメリカ人が書いたにしては、中国人の黒社会の話など、非常に詳しく描かれていてかなりビックリしました。相当下調べをして描いている模様。孔子の説話の引用も出てくるし。中々楽しめました。

九龍城の闇(ガウロンじょうのやみ)
スティーブン・キャネル 小西 道子
小学館