NHKで放映されている『ハゲタカ』の原作です。新刊本で出ていたとき気になってはいたのですが、それっきり記憶のかなたへ…。ドラマ化されて思い出しました。
ということで、有楽町の三省堂で平積みになっていたこの単行本を上下巻まとめ買い。先週一気に読んでしまいました。1990年代〜2000年代前半で日本で起こった『空白の15年』の事実を元に、外資系ファンド、いわゆる『ハゲタカファンド』のファンドマネージャーを主人公として、ハゲタカファンドが日本再生にどう貢献したのか、というのを、ファンドマネージャーの視点・論理で描いています。
外資のハゲタカファンドが本当にココまで日本再生を思って買収劇を繰り広げたのか、実際はわかりませんが、一つ言えるのは解説にもあったけど、外資の力がなかったとしたら自助努力だけで日本は本当にバブル崩壊の傷を癒すことが出来たか、疑問だということ。であるならば、外資アレルギーを克服し、良い意味で外資の力を利用する、というしたたかさを身につける必要があるんじゃないでしょうか。小説の中でも度々出てきているけど「お金に思想も色もない」というのはまさしく正しいと思うので。
真山 仁
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