香港の月刊誌に寄稿された、元中国共産党員(しかもかなりの高官と思われる)人物による、毛沢東の行ってきた「政治」を赤裸々に綴った本。
日本人はもちろん、中国でも文化大革命以後に生まれた人たちには知らされていない、隠された真実として、その独裁ぶり、残虐非道ぶりが描かれています。この本によれば、中国共産党による公式発表などを通じて得た数字だけでも、延安時代の毛沢東による権力掌握から、計画経済の失敗による大飢餓、文革終了までで、五千万人以上が死に追いやられたとのこと。しかも正確な数字は党は把握しているが一切発表していないし、しないであろうということで、一体毛沢東の治世とはなんだったのか、と考えさせられます。
中国共産党の裏の歴史を知るには好著です。
中国がひた隠す毛沢東の真実
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ヒトラー、スターリンそして毛沢東・・・ポルポト、金日成歴史の概略を知っているだけでは読み込むのはハード
中国人は靖国よりも自国の歴史を再認識すべき