卒業、そして次のステージへ

本日、2007年7月31日をもって、9年4ヶ月勤めた会社を退社しました。

元々学生時代、というか就職活動時に既にMBA取得も視野に入れつつ、3〜5年で海外相手に仕事出来そうなIT企業、ということで選んで就職したのですが、色々な出来事があり、予定よりも長く勤めることになりました。

当初考えていたタイミングよりもだいぶ遅くなったけど、それでもMBA留学する、という選択肢を選んだのは、将来に対する危機感でした。「今はありがたいことにお客様がいて、仕事をもらえ、それでやっていけている。でも明日も今日と同じようにやっていけるのか?明後日は?来年は?5年後は?」と常々考えていて、やっぱり現状維持で未来のことは未来が今日になってから考える、というのは非常に怖いなと感じていました。

もちろん、MBA取ったからといってその危機感が消えるわけでもないし、将来の成功が保障されるわけでも全くないわけです。あくまでも経営学修士号でしかないから。よく誤解されますが、MBAは弁護士や医師のような資格ではなく、単なる学位なのです。

そのため、これからも危機感を抱きつつも、常に自分自身を進化させていくことを怠らず、前に進んでいくしかないのです。ビジネススクールで学ぶのはMBA的思考やフレームワークだけではなく、「いかにして日々自分を進化させるのか」という点。変化を恐れず、むしろ変化していくことを楽しめるようになること。これが大きいのではないかと考えています。

志望していたビジネススクールに合格し、本日9年4ヶ月お世話になった会社を退職することで、新たな一歩を踏み出します。学生時代までを人生の第1ステージとすれば、今日までが第2ステージ。そして明日からが第3ステージの始まりです。わくわくする気持ちが半分、そして残りは不安。留学を選ばなかった場合に比べ、本当に思い描くようなキャリアを築いていけるのか、そしてより大きな社会貢献が出来るのだろうか、という不安もあります。

ところで、今日を迎えるにあたって、先週本社にて私物等の整理をしに行ってきました。過去3年ほど、お客様先に駐在するスタイルで仕事をしていたため、本社には自分の机はなく、引き出し一つに私物などがあったのですが、それがコピー用紙が入っていた小さな段ボール一つにまとめてありました。この会社での9年4ヶ月の日々は、この段ボール一つ分か、と思うとちょっと哀しい感じが…。

各部署にご挨拶回りをし、会社に返すべきモノを全て返して、お客様先へ。こちらで最後のご奉公をし、ご挨拶を終えて、同じプロジェクトメンバーによる、歓送迎会でした。僕の引き継ぎで入って下さった方の歓迎会と、僕と同じタイミングで抜けるメンバーの送別会。