『半島を出よ 上・下』読了

2年ほど前に単行本で出たときから待ち続けた本です。村上龍の本はあまり読まないので、文体になれるまでにちょっと時間がかかりました。

章ごとに主人公達を変えることで視点をずらし、多面的に高麗反乱軍のによる福岡制圧を見事に描いています。日本経済がボロボロな近未来、というのは若干違和感ありますが、福岡制圧とそれへの日本政府の対応はリアルすぎて怖くなりました。

骨太な小説なので読むのに時間がかかりますが、非常にお薦めしたい小説です。

半島を出よ 上 (1) (幻冬舎文庫 む 1-25)
村上 龍
幻冬舎 (2007/08)
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おすすめ度の平均: 3.5
3 あくまでもエンタメ小説です
3 おもしろいのだけれど
5 上巻はいいのだ。
半島を出よ 下 (3) (幻冬舎文庫 む 1-26)
村上 龍
幻冬舎 (2007/08)
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