八達通(オクトパス)について

香港好きなら誰もが知っている、八達通(オクトパス)。これは日本でいうSuica、非接触型ICカードを利用した電子マネーシステムです。実際八達通もSuicaも共に、Felicaというソニーが開発した非接触型ICカードを利用しています。

1997年からMTR(地鐵)にて利用開始された八達通、今年で10周年を迎えました。旅行者の僕も持っていて、日本でも早くこういうシステムが導入されないかと、心待ちにしていたものです。香港の住民が約600万人なのに、1,600万枚の発行枚数とのこと。僕のような人も少なくないのでしょう。

MTRから始まって、現在ではタクシーを除いたほとんどの交通機関で利用可能です。路線バス(巴士)、ミニバス(小巴)、スターフェリー、エアポートエクスプレス(機場快線)、トラム、ピークトラムなど。

また、2大スーパーマーケットチェーンの百佳と恵康、ドラッグストアのワトソンズ(屈臣氏)やマニングス(萬寧)、セブンイレブンやサークルK等のコンビニ、マクドナルドやスターバックス等でも利用可能です。またパーキングメーターでも一部利用可能となっており、Suica以上に、市民の生活に根付いています。

運営としては、持株会社としてOctopus Holdings Limited (八達通控股有限公司)があります。株主構成は現在地鐵公司(MTR)が最大株主で57.4%、続いて九廣鐵路(KCR)が22.1%、九巴(KMB)が12.4%、城巴(City Bus)が5%、新巴(NWFB)が3.1%と、主要交通機関で構成されています。

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この持株会社の下にOctopus Cards Limited (八達通卡有限公司)Octopus Rewards Limited(八達通獎賞有限公司)等がぶら下がります。各種サービスや、八達通の利用目的毎に分社化しているようです。