『おいしいコーヒーのいれ方 (10) 夢のあとさき』読了

個人的には夏の風物詩(?)である『おいコー』、文庫版で最新作が出ました。これでショーリとかれんの恋物語に一区切りつきました。

今までの中で今回が一番ショーリに感情移入出来た、というか、なんか自分は似てるなーと感じました。一見器用に見えるけど自分の想いを伝えるのが本当は下手だったり、意地っ張りなところとか、うじうじ頭で考えてばっかりで、臆病なためハジメの一歩が中々踏み出せないところとか…。

著者は女性ですが、よくぞここまでオトコゴコロがわかってくれた!と思いました。

この物語を面白く読むには、感受性がある程度豊かでないと駄目かも。僕はかろうじて学生をやっていて僕よりも若い友達と普段つきあっているから、心に水をあげられているけど、卒業して日々の生活に埋没したら、今ほど共感して読むことは出来ないんだろうな、と思います。

おいしいコーヒーのいれ方 (10) 夢のあとさき (集英社文庫)
村山 由佳
集英社
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