2003年発刊の本ではありますが、非常に示唆に富んだ本です。
ITは単なる道具であり、それを用いて高い生産性で何を「出力」するか、というのが日本の製造業再生のキーである、という主張には、若干どうかなと思うところもなくはないのですが、非常にロジカルに書かれています。
インクスの行ったITを使ったプロセス管理は、TOC等でおなじみのスループットをあげ、ボトルネックを解消していく方法を用いているようです。また職人技を普遍化するため、暗黙知を形式知に徹底的に変える作業を導入し、大幅な生産性向上に結びつけています。
考え方としてはわかりやすいし小難しい理論をかざしているわけでもないのですが、これがインクスの強みと言えるのは、上記方法論をしっかり実践していることでしょう。まさに言うは易く行うは難し、ということだと思います。
インクス流!―驚異のプロセス・テクノロジーのすべて
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山田 真次郎
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