『不夜城』読了

言わずとしれた馳星周著のハードボイルド小説です。小説よりも金城武が主演した映画の方が有名かもしれませんが。

実はハードボイルドはあまり食指が動かず、滅多に読むことはなかったのですが、馳星周だけは以前から気になっていて、読んでみたいと思っていました。なぜかというと、このペンネーム『馳星周』とは、香港のコメディスター・監督、周星馳(チャウ・シンチー)を逆さまに呼んだ名前だから。馳星周は周星馳の大ファンだそうで、このペンネームを使っているのです。なので、香港つながりで(なんのこっちゃ?)読んでみたかったのです。

コメディスターが好きな著者が描くハードボイルドってどうなんだ?と思っていたのですが、これが面白い!歌舞伎町を舞台とし、台湾・上海・北京からやってきた中国マフィア達と、台湾と日本人のハーフを役者にして、ひたすら夜の闇を描き出していきます。

これを読むと夜の歌舞伎町には近づきたくないなと真剣に思います。

不夜城 (角川文庫)
不夜城 (角川文庫)
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馳 星周
角川書店
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