国籍って?

HKUSTの後輩、Masaさんのblogに学生の多様性について書かれていて、共感。

MBA0週目 Student Diversity|MBA@香港科学技術大学

僕もちらちら書いていたし、友達には口頭で伝えたりしていることですが、「国籍」で見るとウチの代も75名で20カ国以上から集まっていて、国際色豊かに見えます。が、実際は華僑系の人が多く、アジア人が90%を超えます。

「それって本当に学生が多様なバックグラウンドを持っていると言えるのか?」という疑問はもっともではあるのですが、そもそも「国籍」だけで多様性をはかるのが難しいのではないかと。特に香港では。

元々香港は移民の街。戦火や政治闘争から逃れてきた人たちで出来た都市国家であり、香港人自身、保険のためにカナダやオーストラリアなど、国籍とりやすい国に移民して、国籍取ったあと帰国している人が非常に多いです。なので純粋な(?)香港人も、ウチの代ではたぶん2人くらいしかいません。

何を持ってその人の国籍とするのか。法的にはもちろんわかりやすいのですが、うちのクラスメートを見ても、どこで育ったのか、何語が母国語で何語まで話せるのか、等、多様な切り口があるように思えます。

例えばうちのMBAAの初代PresidentのLeoの場合、華僑系で両親はタイ出身(苗字もタイの名前です)、タイ国籍のみならずアメリカ国籍も持ち、カナダのトロント大学(学部・マスター共に)を出て、英語・タイ語・広東語を話します。どこ出身?と聞かれたら「I'm from the Earth」と答えている、と言っていました。

そんな彼をタイ人とするのは難しいし、アメリカ国籍を持っていると言ってもアメリカ人でもないし…と、まさに彼の言うところの「地球出身」というのが正しいのではないかと思います。