忙しくなってきた火曜日。

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今日から火曜日は授業が2コマになります。15時40分から18時40分までは『China in Transition』のクラスで、19時から22時までが『Competitive Strategy』のクラス。合間の20分で夕飯、とはちとつらすぎます…。が、今日は最初のクラスの刘国恩教授が気を利かせて18時半で授業を終えてくれたので、なんとか夕飯にありつけました。

今日の『China in Transition』では、大躍進政策と文化大革命がもたらした経済的損失について。非常に率直で、僕の知っている知識、批判とほぼ同様の内容だったことに驚きました。中国国内、それも北京大学にてそこまで言っちゃっていいの?という感じです。刘教授は結構有名な教授のようで、今日の午前中もCCTVの生中継のニュース番組に、中国の健康保険政策に関するコメンテーターとして2時間半も出演してきたとのこと。University of North CarolinaのWebsiteに刘教授のプロフィールが載っていました。

その話だけならアジアの学生に取っては既に歴史の授業で多少は習っている話です(授業の後韓国人のBBAと話しましたが彼らも既に知っている内容だ、と言っていました)。教授自身、大躍進政策の直前に生まれ、大飢饉の中で育ち、文革時代に中高を経て、文革末期の最初の大学受験に合格して北京大学に入学しており、自身の経験談を語ってくれました。文革経験者、と言っても、農村で穴を掘っていた、という程度の話だけでしたが、それでも経験者から話が聞けたというのは貴重な体験です。

ちなみに刘教授は四川省出身とのこと。香港科技大学の友達にも2人四川省がいて、なじみが深くなりつつありますが、香港に来るまでは四川省と聞いて思い出すのは激辛料理とパンダ程度でした。

しかしその後改めて中国の歴史などを調べ直すと、四川省は農作物(特に米)の宝庫であり、ここら一帯が中国の歴史のど真ん中に位置していたということがわかりました。三国志の時代も成都が舞台となったし、第二次世界大戦前後国民党が臨時政府を置いたのも重慶(現在は直轄市ですが当時は四川省)。また中国の方向性を決定的に変えた訒小平も四川省出身。チベットに隣接しているため、チベット族が多く住んでいることも特徴の一つです。

『Competitive Strategy』のクラスでは、INSEAD Singapore校の教授による授業で、彼のスケジュールの都合でしょうが、週に2コマ、1ヶ月半ほどのコースとかなり集中的。つまり次の授業は明後日となります。予習が結構大変そうですが、週末を利用して2コマ分しっかりやっておけばなんとかなると思っています。

今日の授業ではMichael PorterとGary Hamelのフレームワークの紹介と、De Beers社が1982年に直面した危機をまとめたHBSのケーススタディ。De Beers社と言えばダイアモンドな訳ですが、僕は以前読んだ『鷲の驕り』の裏付けのために色々調べていたため、ほぼ既知の事実。

授業中に「今からこの一覧から好きなトピックを選んでグループになって下さい。20分で準備して、5分のプレゼンをしてもらいます」ときて、さすがINSEADの教授!と思いました。僕が選んだトピックはInternetで、その業界で1社選び、Value Propositionを分析して発表するというもの。一緒のグループになったのはカナダから来た韓国人のBBA、Kelloggから来ていた日本人、台湾から来た台湾人と僕の4名。Internetでは広すぎるのでAmazon.comを選びました。

トピックが10個あったので10グループ出来たわけですが、さすがに全グループ発表する時間はなく、自主的に手を挙げた2グループのみプレゼン。僕らは手を挙げ、久しぶりに人前でプレゼンしました。即席だった割には上手くいった、と自分では思っています。

この授業ではFinal Presentationとレポート課題があり、そのためのグループをまた自分たちで作り直し、明後日の授業までに全授業中に扱うどのケースを元にプレゼンとレポート書くかを提出、と言われました。授業後早速本日一緒にプレゼンした韓国人と台湾人と手を組み、さらにUCLAから来たアメリカ人と、国籍不明(まだ聞いてない)のヨーロッパ人を含め、5名のグループを組みました。また次の授業までも色々課題が出されたので、明日は忙しくなりそうです。