『海角七號』観ました。

《海角七號》電影官方部落格

名前が『長江7號』に似てるので、パクリかと思い当初全然興味がなかった台湾映画です。しかしいろんなblogで良い評判が書かれていたので、観てみることにしました。

主役は歌手でもある范逸臣(ヴァン)、メイクアップアーティストのトニー・タナカの娘で田中千繪(田中千絵)、本人役で中孝介、それから林暁培(シノ・リン)、梁文音等。魏徳聖監督作品です。例によってあらすじは香港電影迷宮さんのblogをどうぞ。

■[見る][台湾映画]《海角七號》:2008-10-20 - 香港電影迷宮 blog

范逸臣は『猟奇的な彼女』の主題歌『I Believe』の中国語カバーを歌っている人だったのですね。知りませんでした。

また田中千絵は周杰倫(ジェイ・チョウ)主演の映画『頭文字D』に出ていたとか…全然気がつきませんでした。

12月7日に発表になった、第45回台湾金馬奨では10項目の賞にノミネートされた上、 最優秀助演男優賞、最優秀オリジナル映画音楽賞、最優秀映画主題歌賞、年度台湾傑出映画賞、年度台湾優秀制作者賞、観客が選ぶ最優秀映画賞の6部門を受賞しています。

良いエンターテイメント映画、とは思いますが、様々なbloggerの皆さんほど高い評価はあげられないなぁ、と思います。人気が高すぎたから期待しすぎたのかもしれません。先入観が無ければもっとよく感じたかも。いやオススメの映画なのは間違いないのですが。ほどよく笑わせ、ほどよく泣かせる、という感じで。

中文字幕で観たのですが、なんかしゃべってる方の言葉が全然わからない部分が多く。台湾語か?と思っていたら、やっぱりそうで、劇中田中千絵が「我听不懂台语!(台湾語はわからないのよっ)」と切れるシーンがありました。

台湾語って台湾でもマイナーな言語で、大概の人は國語(中国でいう普通話)を話すのだろう、くらいに思っていたのですが、この映画を観てから改めて調べてみると、実は70%以上の台湾人が台湾語を話すそうです。なので多くの人は台湾語と國語のバイリンガルだそうです。ちょっとビックリ。

この台湾語、系統的には福建語に近いそうで。以前クラスメートのSteveのお宅訪問した時、台湾人のRebeccaと一緒に話をしていて、Steveは多少台湾語が理解できると言っていたのですが、ここで納得。Steveの母国語は広東語と福建語なのです。中国の言葉は奥が深すぎます…。