『望郷と訣別を―中国で成功した男の物語』読了。

香港・深圳を舞台に、がんばっておられる一人の日本人にスポットを当てて描いた実話です。

話の中盤から出てくる肇英実業の川副社長は、実は和僑会でお会いしたことがある方で、びっくりしました。ご自分で香港にて起業していらっしゃるのは存じ上げていましたが、この本の主人公である石井さんと共に深圳にて日系企業向け貸し工場も共同経営されているとは!

次にお会いしたときにここらへんのお話を根掘り葉掘り聞いてこようと思います。

川副社長とテクノセンターについては香港和僑会のWebに議事録として残っています。

香港和僑会>過去の議事録 第 3 8 回和僑会の様子 テーマ

ところで、この本を読んで初めて深圳経済特区から出る時に『第二国境』の存在を知りました。深圳、と一口に言っても、実は経済特区とそれ以外には関所があり、そこでも出入境を管理しているのです。びっくり。そういえば昨年広州に行った帰り、ゲートを通った覚えがあり、単に高速道路の出入り口だと思ってましたが、実際にはそれは第二国境だったようです。

話が横道に逸れましたが、香港や深圳で起業を考えている人にはお勧めの本です。

望郷と訣別を―中国で成功した男の物語 (文春文庫)
佐藤 正明
文藝春秋
売り上げランキング: 24388
おすすめ度の平均: 5.0
5 これを読んで石井さんに会いに行こう!
5 生命力溢れる偉人伝。