『天水圍的夜與霧』観ました。

任達華(サイモン・ヤム)、張静初(チャン・ジンチュウ)主演、羅慧娟(ジャクリーン・ロー)、覃恩美(エイミー・チャム)、張暘出演、許鞍華(アン・ホイ)監督の映画です。

許鞍華監督、元々は『天水圍的日與夜』よりもこちらの作品の方を先に撮影開始していたらしいのですが、予算不足のためいったん中断し、『天水圍的日與夜』を低予算で作って予算のめどを立て直した後、『天水圍的夜與霧』を作り終えたそうです。

あらすじは例によって香港電影迷宮さんのblogをどうぞ。

■[見る][香港映画]《天水圍的夜與霧》:2009-05-15 - 香港電影迷宮 blog

天水圍、というのは香港・九龍半島の北西にある地域で、大陸から出てきた低所得者層が多く住んでいる街です。そのためあまり治安もよくない、と聞いたことがあります。ここで起こったDVの実話を元に、この映画の脚本が描かれました。

張静初が広東語を話していてちょっとびっくりしつつも、まだ不慣れな感じだなぁと思ったら、それも役のうちだったようで。彼女の役回りは四川省から深圳に出稼ぎで出てきた女性であり、そこで出会った任達華演ずる香港人と恋仲になり、子供ができて、香港に移民してくる、というもの。なので広東語が不慣れでもいいのです。実際映画の中で「彼女の下手な広東語で警官と話したら深圳から出てきた娼婦だと思われる」というくだりがありました。

それにしても、ちょっと悲惨な内容で、気分が滅入りました。日曜の朝からこんな映画を見た日には、一日げんなり過ごす羽目になります…。