香港の経済を語った本はたくさんありますが、政治についてまとめた本というのは本当に少ないです。これはその数少ない政治的側面から香港の中国回帰後10年について書かれた本です。
俯瞰的に書かれていて、僕自身まだまだ知らない事、名称は知っていても歴史的背景や内容まで知らなかったことについて書かれていて、非常に勉強になりました。
特にCEPA(Closer Economic Partnership Arrangement:経済連携緊密化取決め)については、仕事柄最近気になっていた事柄だったので、助かりました。詳細はWikiをどうぞ。
また旧宗主国のイギリスが香港に関する包括的なレポートを半年に1回調査・発表しているそうですが、実はアメリカでも議員立法で香港政策法なるものがあり、国務省が香港に関するレポートを議会に提出するのを義務づけているとのこと。こういう外圧は、中国の強い政治的影響を受けやすい香港を外からサポートする形になっており、非常に興味深いです。
返還後香港政治の10年 (情勢分析レポート)
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竹内 孝之
アジア経済研究所
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