どっちがストレスか

知り合う香港人ほぼ全てに、「なんで香港に住んでいるの?東京の方が便利だしきれいだし住みやすいでしょ。僕(私)は東京に住みたいよ」と言われます。

となりの芝生が青く見えるのはどこも一緒、なわけですが。

英語で大概のことは済ませることが出来るとはいえ、広東語が母国語でないし、育った文化も違うため、ストレスを感じることは確かにあります。

しかしそれ以上に、今東京で暮らす方が僕にとってはストレスが多いなと感じるのです。

それはふれあい祭仲間の持田さんのblog、『山の眺め』にも時々出てきますが、「人と違うこと」は「非常識」と見なされがちな日本の文化に、ストレスを感じるのです。

香港では(たぶんアメリカやヨーロッパも)様々なバックグラウンドの人がいて、そもそも人の数だけ違いがあり、そんなことを意識したりしないのです。日本はなまじ同一民族(と見なされているだけで実際には違うのだけど)で構成されているため、異質なモノを受け入れるのがまだまだ未熟。

だから、東京では非常に息苦しいと感じてしまいます。でもこちらではそんな風には感じないのです。なので、多少生活面でストレスを感じるようなことがあっても、全体としてみたら香港での生活の方が自由で楽ちん。

とはいえ、これも僕がこの場所で外国人だから、という面も否定できません。香港人と結婚して『身内』になると、一挙一動が親戚縁者に見られるようになるようです。僕が『身内』になることは…ないかなぁ、やっぱり。