ライブドア事件と村上ファンド事件に関して、東京地検特捜部による逮捕劇が『国策逮捕』と呼ばれたことは既に歴史の一部になってしまいました。
この『国策逮捕』という批判に関して、東京新聞が事件発生前から重ねていた取材を元に描いた本です。
必ずしも特捜部への批判というわけではないのですが、この近年の2大経済事件は本当に逮捕者まで出すほどのモノだったのか、という疑問を投げかけているのは、アンチホリエモン・アンチ村上の風潮が強かったマスコミから出た本としてはなかなか興味深いです。
検証「国策逮捕」 経済検察はなぜ、いかに堀江・村上を葬ったのか
posted with amazlet at 09.10.18
東京新聞特別取材班
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ライブドアは国策逮捕に沈んだもやもや
丹念な取材、フェア、期待はずれ
丹念な取材に支えられた内容だが、最後でやや二兎を追った印象を残した
現代ジャーナリストの限界がわかる本である