ホリエモンと袂を分かった元側近・宮内氏による、ライブドア事件の総括本です。
裁判での主張と一貫性がないとおかしいので、その主義主張は当然自分より。
「当時は検察の言うようは犯意は無かったし一つ一つの取引はリーガルチェックを受けた上で実行した、問題のない取引だと思っていた。しかし言われてみればそれらの取引に串をさしたら検察の主張するような意図があるように取れなくもない」
と、あからさまに「自分は悪いことしたとは思ってないけど、執行猶予を勝ち取るための法廷戦術」として検察側のストーリーに乗ったように読み取れました。
それならホリエモンの様に徹底抗戦の方が潔い、ような感じもしますが、特捜部が挙げた事件で裁判で無罪を勝ち取るのは相当難しいというのは確か。しかも時間もかかります。無罪を勝ち取る頃には40代にになっていて、それから人生再出発、というのは確かに厳しい。それゆえ、罪を認める代わりに執行猶予を取り、すぐに再出発、というシナリオは、確かにありなんだろうなと思いました。
虚構―堀江と私とライブドア
posted with amazlet at 09.10.29
宮内 亮治
講談社
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ライブドア事件の戦犯虚構の実態
当事者からのライブ事件
面白い回顧録だが,読むときには出版時期を鑑みる必要あり
あの大きな事件の裏側の流れを見るために