なかなか面白い考え方だなと思いました。僕も日本のパスポートが他のどの国のパスポートよりも便利なので、たとえ他の国の国籍やパスポートが入手出来たとしても、日本国籍を捨てる気は現状ありません。
ただし古賀さんの考えにはちょっと難あり。確かに国籍を税金と引換に手に入れる商品、という見立ては出来なくはないのですが、海外で仕事をし、国内での収入がない人(多分古賀さんはそうだし、僕もそう)は、日本に税金を払っていないわけです。
日本を出る前に払っていた、という意見もあるでしょうが、払わないまま日本を出て現地で就職した場合(例えば学生時代に留学、そのまま現地採用)、税金を払わないまま国籍という商品を購入していることになります。
悪く言えば、日本のパスポートを利用しているけど、実質は国内の納税者の皆さんにただ乗りしている、というのが現状です。アメリカの税金は属人制のため、どこの国にいても所得を得た場合課税されるので、この不公平さはないようです。
実はこれはパスポートの問題だけじゃなくて、世界中にある大使館・領事館の業務にも関わる話。海外にいる日本人は、世界中の日本大使館・領事館にて庇護を受けることができます。逆に言えば大使館・領事館には自国民を守るという義務があります。これは税金というお金で買う、邦人保護というサービス材、と言い換えられるでしょう。
しかし旅行者や日本で所得が発生する(であろう)駐在員を除いて、僕のように現地採用の場合は日本での所得がないため日本では税金は納めません。でも日本の国籍を有するがゆえに、邦人保護サービスを無料で受けることが出来るわけです。
そう考えると、国籍を商品と見なして必要に応じて別の国から購入、というのはちょっと無理があるなぁと思います。そんなこと言い出すと、圧倒的大多数の納税者から「大使館・領事館の邦人保護に(現在納税しているかどうか等の)条件つけろ」とか、「大使館・領事館は駐在員が多い地域だけににして他閉館、コスト削減せよ」なーんて意見が出かねないので…。
じょんどー
話はそれるけど・・・
こないだの蓮舫オンステージで
すでに
「大使館・領事館は駐在員が多い地域だけににして他閉館、コスト削減せよ」
に似たコメント、出てたよ。
こーじ
じょんどーさん
あ、やっぱりもうそういうコメント出てるんだ…。
邦人保護だけが大使館・領事館の仕事ではないから閉館は言い過ぎだと思うけど、ね…。