知らないと損をすることが少なくない香港

先日の財テクの会で出たお話です。

香港のスタンダード・チャータード銀行(以下スタンチャート)からカナダのある銀行へ送金した際、小さな金額ですが15カナダドルほど計算が合わず、窓口まで行って確認したところ、これは送金時に間に入る中間銀行(コルレスのことだと思われ)への手数料だということが分かったそうです。

スタンチャート側の手数料と送信先銀行の手数料はパンフレットなどにも明記されているので引かれているのはわかるのですが、中間銀行への手数料はどこにも書かれていないのです。よって支払いたくない、と窓口担当者に伝えたら、スタンチャート側の手数料が払い戻されたとのこと。

こういうクレームをいう客というのは0.1%にも満たないようで、クレームがあったときのみ返金する、というのが対応策らしいです。

実はこのような、知らないといつの間にか損をしていることは香港では多いです。例えばクレジットカードの年会費。初年度、2年目くらいまでは年会費無料、というのは多いのですが、それ以降は自動引き落としになっています。

しかしこれは引き落とされる前(後でも有効、という報告もあり)に、「年会費かかるならいらないから解約する」と電話で伝えると、年会費免除になります。財テクの会のメンバーの方でもご存じない方がいらしたので、これまたごく一部の人だけが知ってて損していない方法なのでしょう。

ちなみに日本でも一部のカードではこの方法は有効です。僕の場合は無条件で免除になった場合と、1ヶ月以内に○万円使ったら免除、という条件付き免除の場合両方経験しています。

これだけ情報が巷にあふれている現在でも、まだまだ「知っている」人と「知らない人」で情報格差があり、結果的に得したり損したり、ということが起こっているのは興味深いです。常日頃の情報収集は怠ってはいけないなと思いました。