『十月圍城』観ました。

梁家輝(トニー・レオン・カーファイ)、王學圻、謝霆鋒(ニコラス・ツェー)主演、甄子丹(ドニー・イェン)、胡軍(フー・ジュン)、任達華(サイモン・ヤム)、曾志偉(エリック・ツァン)、范冰冰(ファン・ビンビン)、黎明(レオン・ライ)、王柏杰、巴特爾、李宇春(クリス・リー)、周韵、張學友(ジャッキー・チュン)、李嘉欣(ミシェル・リー)、張涵予(ジャン・ハンユー)出演。

陳徳森(テディ・チャン)監督、陳可辛(ピーター・チャン)プロデュース作品です。

例によってあらすじは香港電影迷宮さんのblogでどうぞ。

■[見る][中国映画]《十月圍城》:2009-12-17 - 香港電影迷宮 blog

と思ったら、まだあらすじ書かれていないようで…。こちらのblogにあらすじ書かれています。

十月圍城:アジア批評。

まず張學友が冒頭1分で殺されてしまうのに衝撃。出番それだけー?と思ったら、ノーギャラの友情出演、という事で出たらしいです。

【華流】ジャッキー・チュン『十月圍城』にノーギャラでゲスト出演:Yahoo Japan News

この物語は辛亥革命前夜、孫文が日本に亡命している時、蜂起計画を伝えるために一時的に香港に戻る4日前から、香港を後にするまでのお話です。

ある程度この頃の歴史を知っているとより楽しめます。映画の中では他の省から出てきた中国人達と広東省、香港出身の人間をきれいに描き分けるため、敢えて中国語と広東語を交ぜて使っています。

観ていてアイロニーだなと思ったのが、主人公達が孫文を盟主とかつぎ、主張しているのは、腐敗しきった清朝を倒し、「民主主義の中国」を打ち立てること、なのです。

辛亥革命から来年で100年ですが、今の中国は官僚や国営企業において腐敗分子が巣くっている上に民主主義などもってのほかの中国共産党による一党独裁。そしてその中国共産党は孫文を国父として敬っています。100年経ってもまだかの国には民主主義は訪れていないのです。

一緒に映画を見に行った香港人Edgarと中国人Lauraとも、映画の後そんな話で盛り上がり、夕飯食べながら政治体制等、ややセンシティブな話をしてきました。

話が逸れました。映画の中盤までは甄子丹は結構負け犬キャラで、見せ場無いなぁ、演技派俳優に転向か?と思っていましたが、中盤以降はばりばり見せ場有り。また黎明は鉄扇で功夫を見せてくれます。鉄扇なんて、何十年ぶりくらいに見た武器ですよ。なかなかかっこよかったです。

脚本も良いし、俳優陣は豪華だし、アクションもしっかり見せてくれるこの映画、非常にオススメです。