主役級としては曾志偉(エリック・ツァン)、張學友(ジャッキー・チョン)、袁詠儀(アニタ・ユン)、訒麗欣(ステフィー・タン)、黄宗澤(ボスコ・ウォン)、王祖藍(ウォン・ジョーラム)、鍾嘉欣(リンダ・チョン)あたり。
その他劉美君(プルーデンス・ラウ)、邵音音(スーザン・ショウ)、謝天華(マイケル・ツェ)、農夫、側田(ジャスティン・ロー)等出演。曾志偉監督作品です。
例によってあらすじは香港電影迷宮さんのblogでどうぞ。
■[見る][香港映画]《72家租客》:2010-02-08 - 香港電影迷宮 blog
まさに正統派香港喜劇です。昨年、旺角の西洋菜街から始まった一連の有毒液体落下事件をモチーフに、西洋菜街を舞台にして描かれています。
世界でもっとも人口密度が高い旺角、その中心街である西洋菜街でロケなど出来るわけもなく、明らかにセットを組んで、実際よりも道幅を狭くして撮影しています。
映画冒頭からこれでもかというくらい西洋菜街及びその道に溢れる各種ブランド・商標類の看板が映し出されていて、これ大丈夫かな?と思って観てましたが、エンドロールでそれらのブランドが協賛してることがわかり、さすが香港と思いました。また海天堂の社長も出てきてます。ホンの数秒のシーンですが。香港では有名な亀ゼリーブランドで、社長自ら出演しているCMも良く流れているのでわかりました。
昨年話題になった『靚模』(レンモー、所謂モデルのこと)が水着になって出てきたかと思えば、対抗して『コスプレ』したおばちゃん、もといベテラン女優が出てきたり、『マンガ喫茶』が舞台になったかと思えば『141』(香港で有名な性風俗)に張學友が演じる石堅が通い詰めていたりと、「香港の今」が凝縮されていて、こちらに住んでないと元ネタがなんだかさっぱり、という内容です。
そういえば訒麗欣が登場時に名乗った名前が「吉沢明歩」…。訒麗欣が似てるとされているAV女優さんの名前です。ホント香港芸能界って自虐的。鍾嘉欣が繰り出す功夫は明らかに詠春拳だよなぁ、と思ったら「葉問が師匠よ」と言い放ったり、謝天華は自身の出世役「Laughing哥」をセルフパロディしてみたりしてます。『葉問』も『Laughing Gor之變節』も共に昨年話題になった映画です。
春節の時期に家族そろってみるには良い喜劇映画です。