中国進出

なんで中国では、米国のネット企業が失敗するのか?:中国市場をネットで開拓

この記事の最後に「コンプライアンスという課題が大きく壁になる」とありますが、これはネット企業だけじゃなく、中国にいる全ての外資企業に言えることです。

中国国内でビジネスを続けるには「郷に入りては郷に従え」を行う必要があります。Googleの例で言えば検索結果に関する検閲。一般的な商取引で言えば贈賄。中国ではまだまだこういう課題がありますし、それを避けて通ろうとすると、避けずに進んでいく中国系企業及び一部の外資系企業に競争で負けてしまうわけです。

中国国内だけでビジネスしている企業ならまだいいのですが、外資系企業は当然ながら他の国でもビジネスをしているわけです。本社も中国ではなく他の国にあります。ここでコンプライアンスが問題になるわけです。

例えば米国に本社がある企業が、米国内ではしっかりしたコンプライアンス順守を行っていても、中国で「米国基準の」コンプライアンスを守っていなければ、それが「中国基準のコンプライアンス」を守っていてもダメ。批判にさらされ、中国以外の国のお客さんは取引をやめ、下手すると投資家からも資金引き上げの目に遭います。

中国という市場は見逃すには大きすぎる市場。とはいえそこで生き抜くには本社がある国の基準を守ってはいられないという現実。中国進出している外資系企業にとっては、頭の痛い問題です。