原書で読んでいたのでちょっと時間がかかっちゃいましたが、『ウィキノミクス(邦題)』を読み終えました。
この本ではblogやsns等ソーシャルメディアを活用して、従来の組織論ではなく、個を粗結合させた新たなマスコラボレーションの方法を提案しています。
机上の空論ではなく、実際に「ウィキノミクス」を意識するしないかかわらず、ソーシャルメディアをつかった新たなコラボレーションを活用している企業、プロジェクトをいくつも挙げて、具体例で実現可能であることを示していて、非常に興味深いです。
もちろん従来型の組織が無くなる、とまでは言っていません。最終的なゴールに合わせて、従来型の組織をレバレッジしていくのか、ウィキノミクス型でゴールを目指すのか、今後企業は選択を迫られる、という予想をしています。
ITの世界ではウィキノミクスはわかりやすいですが、ボーイング社や製薬会社の例を見る限り、どんな業種・業態でも適応可能であることがわかります。もちろん簡単ではないですが。
なかなかお勧めです。日本語訳で十分だと思うので、読むのをお勧めします。
Wikinomics
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ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ
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繋がるか? 消え去るか?買ってしまったが・・
マスコラボレーションの時代の行方
現状肯定的
クラウドソーシングによるナレッジ活用のパラダイムシフト