HKUST MBA Alumni Association主催、MBA Association Entrepreneur Club協力で、『1st Annual Entrepreneurs Conference 2010 - "Leveraging the China Market"』がHKUST MBA中環キャンパスにて行われたので、参加してきました。
参加者は80名強とのことで、かなり盛況。今回のイベントはHKUST MBAの認知度向上に関するイベントの一つとして位置づけられていて、HKUST MBAの卒業生・学生のみならず、一般の方の参加も募っていました。そのため香港大学や香港中文大学の卒業生や学生も来ていたようです。
Key Note Speakerとして最初に講演をしてくれたのは、最近IPOしたばかりの女性起業家、Rosetta Fong氏。彼女は実は香港中文大学MBA卒で、Ice Breakingでもネタにしてました(笑)彼女の会社、Convoy Financial Servicesの創業期からIPOまでの歩みについて話してくれました。
QAにて、「起業時からIPOをゴールとして設定して経営をしてきたのか?」というのがあり、それに対する答えとして「IPOはゴールではなくマイルストーン。必死に会社の舵取りをしているうちに自然とそのタイミングがやってきた。またIPOは安定した企業であるという対外的アピールにもなるし、会社の評価を高めて次の仕事に繋がりやすくなる。」と、至極まっとうな答えをすらすらと答えていました。同じ質問をされることが多いのかもしれませんが、彼女にとってこれが真実でもあるからこそ、すらすら答えられるんだろうなと思いました。
続いてGuest Speakerとして中国で製造業を営んでいる米国人Steven C Book氏が登壇し、起業家の心構えについてまとめたプレゼンをしてくれました。色々刺さる言葉が多かったのですが、思った通りだと感じたのは、「起業家の心構え」とは、結局組織で働くすべての人にあるべきものだ、ということ。自身が起業せず、組織の中で働くサラリーマンであっても、そういう心構えを持ってないと、成功はおぼつかないんだろうなと思いました。
休憩を挟み、パネルディスカッション。ModeratorはHKUST MBA Center for Asian Family Business and Entrepreneurship StudiesのAssociate Directorを勤めるAli Beba教授。パネリストはHKUST MBA FT06で上海で起業しているWang Pu氏、FT08で中国建設銀行にてPrivate Equity業務を担当しているFrank Yang氏、そしてThunderbird MBA卒で香港ベースの食品流通業を経営しているSamir Kumar氏の3人。
中国・香港で起業した体験談を交え、面白おかしく起業について語ってくれました。Wang氏はMBAAAのPresidentであり、今回のイベントの副担当であるBennoのクラスメート。そういう縁で上海から飛んで来てくれたようです。
うちのクラスメートからは1ヶ月前に自分の会社を立ち上げたHeewon、それから某米系金融機関に勤めているSan Yutが来てました。ちょっと少なめ。数年後にはうちのクラスメートの中からもこういう起業家イベントにスピーカーとして招かれる人ももっと出てくるかな?なんて話してましたが。
今回のイベントで起業家のみなさんの話を聴きながら思ったのは、起業家に限らず一般のサラリーマンでも同じだと思いますが、仕事で大きな成功をおさめるには、プライベートや家族を犠牲にしないと出来ないんだな、ということ。しかし犠牲にしたからといって必ず成功する訳でもないのが難点。ライフワークバランスを取りながら、仕事で大きな成功を収めるのはほぼ不可能だし、だからといって小さな成功、もしくは失敗続きで良いのかというとそうもいかない。難しい課題だなと思いながら、講演を聴いてました。
イベントのあとはSan Yutと夕飯を食べ、その後独りで映画を観て帰りました。帰宅したら1時回ってました。