石巻でのボランティアに関する反応と思ったこと

今回石巻市入りする日は9月11日。奇しくも3月11日の地震発生からちょうど半年であり、アメリカの航空機テロ事件発生の9月11日からちょうど10年。奇妙な偶然に驚くばかり。

僕がこの震災ボランティアへ参加する動機としては、東日本大震災直後に書いた挑発的なエントリへの、自分なりの答えであることが一つ。

もう一つが、1995年の阪神・淡路大震災の時、頭で何かしなきゃと思いつつ何もしなかった自分に後悔していたから。特に震災後、RCCやふれあい祭等で関西の友達が増え、仲良くなるにつれて震災の話をちょこちょこ聞くことで、余計にそういう思いが募りました。

だから、今回の直前の案内でも飛びついたわけです。業務的に1週間休むのは結構大変なので、香港人の上司に一応お伺いを立てたところ、良いことだから是非行きなさい、という感じで後押ししてくれました。上司自身クリスチャンで、今回のMission Tripを主催している教会に一時期通っていた、ということもあるとは思います。

それに対して、日本にいる日本人の同僚からは露骨にイヤな顔をされたのが非常に印象的でした。もちろん僕が1週間抜けると現在抱えているプロジェクトに大きな影響が出かねない、というのもありますが...同じ日本人として、結構悲しかったです。

本当なら日本にいる日本人達が力を合わせて被災地の人達に手を貸していれば、香港くんだりから日本に行ってボランティアに参加する必要は無いはず。しかしながら現実には阪神・淡路大震災の時よりも大幅にボランティアの数が少ないようで、なかなか復興が進んでいません。もちろん、それには大都市と地方の違い(早期復興の必要性)のみならず、原発事故の影響も大きくあるとは思います。

しかし中国人や韓国人からも、「日本は豊かな国なのにどうして海外から募金や援助を受けるのか」と言われることもままあります。確かにごもっともで返す言葉もないです。

自分一人で出来ることは限られていますが、それでも、「募金」以外にもう一歩踏み込んだ支援をしたいと思います。たとえそれが同胞からイヤな顔をされても。