『賽德克.巴萊(上):太陽旗』観ました。

林慶台主演、その他に馬志翔、羅美玲、徐若瑄(ビビアン・スー)、温嵐、林源傑、蘇達、田中千絵、安藤政信、木村祐一等出演。魏徳聖(ウェイ・ダーション)監督作品です。それぞれ2時間を超える上下2本立ての超大作のうち、上を観てきました。

例によってあらすじは香港電影迷宮さんのblogでどうぞ。

■[見る][台湾映画]《賽徳克・巴莱(上):太陽旗》《賽徳克・巴莱(下):彩虹橋》:2011-10-30 - 香港電影迷宮 blog

魏徳聖と田中千絵、といえば『海角七號』、なわけですが、今作品はがらりと作風が変わって、1930年代に起こった霧社事件を元にした、台湾原住民による抗日闘争を描いた映画です。

観れば分かりますが、毎年8月に某国でこれでもかというほど流れる『反日映画』とは違います。日本のメディアではいっしょくたにされてる感もありますが...少なくともこの作品では日本軍が必要以上に悪者に描かれたりはしていません。

多くの日本人は(僕もそうでしたが)霧社事件も知らなければ、原住民への皇民化政策も知らないでしょう。台湾好きな日本人は多いし、日本を好きな台湾人も多いですが、こういう歴史を知った上で、改めて台湾人の日本好きについて考えることも必要ではないかなと思いました。

台湾ではこの映画は公開前から非常に評判が高く、今年夏に公開されて以来未だ公開中のロングランになっています。それだけ台湾の人達に訴えるものがあったということでしょう。

しかし英語字幕が無く中文字幕だけだったのにはちょっとだけつらかったです。但し音声の方はほとんど普通話はなく、70%が原住民族の言葉である賽德克語、残りが日本語でした。

香港でもそろそろ下の彩虹橋編が公開。こちらももちろん観る予定です。