香港人と中国人の確執

最近香港でホットな話題というと、このD&G事件と北京大学の孔教授による舌禍事件。D&Gについてはりえさんのblogに詳しいです。

香港D&G風暴:ジャパナビりえ的香港TV道

大陸の中国人によるお店の撮影は良いけど香港人はあっちいけ、はちょっと酷い。そうでなくても大陸からのお客さん達の目に余るマナー違反や、不動産買いまくりの状況で香港が住みづらくなっているところに、大陸重視を全面に出してしまったため、香港中でヒートアップです。

そこに、孔教授が「英国領だったころ英国人の犬になり、今では香港人はみな犬だ」などと発言したものだから、「大陸の人間は香港人をこう見てるんだ」という話題でさらに炎上中。ちなみにこの教授、孔子から数えて73代目の子孫だそうですが、以前から問題発言が多いことで話題になっていました。

これについてFacebookで中国人の友だちは、「一部の(中国)人の発言を捉えて、全体の相違と取らないで欲しい」と訴えていました。それはまさその通りで、過剰反応する香港人には冷静になって欲しいとは思います。しかしながら、それなりに権威ある立場の人間の発言であれば、「一部」と思えないのもまた事実。

中国人にも香港人にも仲の良い友だちがいる自分としては、悲しい確執です。

日本の若い世代、あまりアジアの歴史に興味がない人たちは、香港=中国、と捉えている人も結構いるようですが、確かにそれは政治的に正しいかもしれません。しかし上記のような香港人と中国人の確執があり、未だ一国二制度を堅持し、さらに歴史的な観点を鑑みれば、香港≠中国だと思います。