マイケル・ウッドフォードの本を読み終えた後、彼がそもそもオリンパスの疑惑に気がついたきっかけとなったFACTAに記事を書いた山口氏による著書を読んでみました。
そうだとは思っていましたがやはり内部告発により、かなり機密性と確度が高い情報を元にFACTAに記事を書いたようです。それを元に、おおむね時系列に彼が本事件を追っていった流れを書いています。
結局真相を完全に暴き出す前にトカゲのしっぽ切り程度で済ませようとする、エスタブリッシュメントによる裁定が入る感じで、なんとも残念な結末になりそうです。著者にはもっと切り込んで欲しかったという思いがありますが、内部告発をした、真摯に会社を憂う人達を守らなければならないというジレンマもあり、ここらへんが限界なのかなと思いました。