先週から中国で吹き荒れている反日デモの嵐。HKUST MBAの後輩も2本ほど記事を書いています。
個人でなにができるか? 〜中国の反日デモにどう反応するか〜 [政治・経済]:MBA生が香港で四苦八苦しながらグローバル化を考える
なぜ話が通じないのか? ~日本人が反日デモに対して感じる違和感~ [中国の生活・文化]:MBA生が香港で四苦八苦しながらグローバル化を考える
現地にいる人間としてどうデモへ対処するか、という意味で非常に有益な記事だと思います。
デモの背景については、中国のことをほとんど知らずイメージ先行しているであろう一般の日本人にもわかりやすく書かれた良質な記事があったのでご紹介。
中国・反日デモ暴徒化の背景と、日中関係の今後~~最も基礎から解説!
チャイナ9と呼ばれる政治局常務委員達をはじめとした、共産党内部の熾烈な政権争いに、反日というカードが使われた、という見方。過去の反日デモも官製だとかガス抜きだとか言われていましたが、今回はそれだけでは説明つきにくい事が色々あったようで、それが共産党内部の抗争の一事象だと考えれば、筋が通りやすいです。
日本による国有化が、柳条湖事件による国恥記念日(9月18日)で反日気運が高まりやすい時期で、かつ共産党の政権交代間際に行ってしまったため、結果的に最悪のタイミングであり共産党内の政治抗争のカードを提供してしまった、ということでしょう。
中国国内に住んでいる邦人及び日系企業勤務の中国人達からしたらいいとばっちりですが...。