香港での選挙について

今年は香港は選挙の年でした。行政長官選挙、立法會議員選挙、そして超級區議員選挙。

選挙及び選挙権についてはジャパナビりえさんのblogに詳しいです。

香港區議會選舉2011:ジャパナビりえ的香港TV道

上記blogにも選挙権について、非中国公民/非中国籍の人でも香港永久居民権を持つ人なら投票可能とのことでした(但し事前登録制)。

ちょいと気になったので、香港の憲法にあたる、基本法にあたってみました。

香港特別行政区基本法

ここで選挙権に関する記述として重要なところは、基本法26条で「永住居民権取得者に、香港特別行政区の選挙権及び被選挙権を保障している」というところ。26条以外に関連部分を以下に抜き出してみました。

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第二四条 香港特別行政区の住民は香港住民と略称し、永住民と非永住民を含む。香港特別行政区の永住民は下記のものである。(以下抜粋)
(四)香港特別行政区成立以前または以後に有効な旅行証明書を所持して香港に入り、香港に通常連続七年以上居住するとともに、香港を永住地とする非中国籍の人。

第二六条 香港特別行政区の永住民は法に依って選挙権と被選挙権を享有する。

第六七条 香港特別行政区立法会は、外国に居留権もたない香港特別行政区久住民のなかの中国公民からなる。ただし、非国籍の香港特別行政区久住民と外国に居留権をもつ香港特別行政区久住民も香港特別行政区立法会議員に選出されることができ、その比例は立法会議員の二〇パーセントを越えてはならない。
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なんと香港では「非中国公民/非中国籍の人でも香港永久居民権を持つ人」でも被選挙権が貰えるのです!圧倒的大多数の国においては、国籍を持つ国民のみに被選挙権が付与されるのですが、香港ではそうではないのです。

香港での選挙権を気にする人はいても、被選挙権を気にする人っていままでいなかったですねぇ。

永久居民になった後には、被選挙権を行使するという新たな夢が(笑)慎重に選挙区を選ばないと当選はかなり難しいと思いますが。