徒然なるエッセイ

元マイクロソフトのスーパーエンジニア、中島聡さんによる、エンジニアの視点から見た原発に関する電子図書です。

まず、電子図書だからか、校正が雑。誤字脱字が目立ちました。

元々原発神話を何となく信じていたという著者、東日本大震災後に「ヒステリックに反原発を叫ぶ人々にきちんと反論するため」2週間ほど掛けて調べた結果、「原発があまりにも未熟な技術で、信頼に足るものではない」という事が分かったため、それをblogに書いたことがきっかけで、菅総理に呼ばれたそうです。

その経験を踏まえて本書が出来ています。中島さんが東日本大震災後に2週間掛けて調べて分かった事実というのは、どれも反原発派が1980年頃から声を上げていることばかりで、別段目新しいことではありません。逆にいえば、反原発派の声がいかに小さかったか、原発推進派がいかに巧妙に安全神話を国民に刷り込んでいたか、という証左かと思いました。